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2006年05月26日

『奇蹟の村の奇蹟の響き』が本になりました

奇蹟.jpg
「歴史街道」に今年3月まで連載されていた秋月達郎先生の
小説『奇蹟の村の奇蹟の響き』が弊所より単行本になり、6月初めに全国書店で
発売されます。
本書は、6月17日公開の映画「バルトの楽園」の関連書籍として、
劇場用パンフレットや同映画のホームページ等でも紹介されています。
内容は、連載時から「泣ける」小説でしたが、今回単行本にまとめるにあたり、
大幅に加筆され、一段と奥行きのあるストーリーとなりました。
主人公は暴れ者だが気のいい俥曳きの岩下松五郎。
彼が密かに想う良家の子女稲垣八重と、
松江豊寿、高木繁やエンゲル、クライなど
実在の板東俘虜収容所の人々を軸に、物語は展開します。
また立木真一や沖野正ら実在の徳島の人々も、単行本ではより存在感を増しました。
私は特に、副官の高木がいい味出していると思います。
本書を読めば、「第九」が日本にもたらされる経緯だけでなく、
人間同士の心が通い合った時に、奇蹟のような出来事が起こるということを
実感できると思います。
ぜひご一読ください。
なお、「歴史街道」7月号でも関連特集を組んでいますので、
こちらもお楽しみに。                        (辰)

2006年05月24日

桜田門外の変の裏に、こんにゃくが!

「えっこんにゃくと日本史?一体どんな関係が・・・」
そう思って手に取った本が『こんにゃくの中の日本史』です。
これがまた、実に意外な話が多くて面白いのです。
みなさん、日々何気なく食べているこんにゃくが、
桜田門外の変に係わっているとしたらどう思いますか?
「井伊直弼はこんにゃくが大好きだった!」とかそういう
腰砕けな答えではなく、もっと重大なことです。
なんと、襲撃犯の資金がこんにゃくから出ていたようなのです。
またそれだけではなく、
太平洋戦争時に開発された風船爆弾の風船部分には、
こんにゃくが使用されていて、非常に気密性に優れていたというのです。
食卓の名脇役(?)がそんなに活躍していたなんて・・・と驚いてしまいました。


ところで、本書を読まれる方に一つだけお勧めしたいことがあります。
こんにゃくも買っておいてください。
読了後、無性にこんにゃくが食べたくなるはず。
ちなみに、私は味噌につけて食べました。(村)


『こんにゃくの中の日本史』武内孝夫著 講談社 735円(税込)

2006年05月18日

毎朝、すれ違う女性

最近、通勤途中でほぼ毎朝すれ違う女性のことが気になっています。
というのも、その女性がいつも歩きながら、
怖いくらい食い入るように文庫本を読んでいるからです。
最初は、危なくないのかな、と思っていたのですが、
彼女はブックカバーをつけていないので、
次第に読んでいる本が気になるようになってきました。


だいたい、一週間で一冊を読み終えるペースのようですが、
浅田次郎の『プリズンホテル』に始まり、
奥田英朗の『イン・ザ・プール』、
荻原浩の『神様からひと言』と、
読んでいる真剣な表情からはイメージが違うのですが、
どうもユーモアがありながら、最後にほろりとさせる小説を好んでいるようです。


しかし、今度の本の選択に私は少々驚かされました。
というのも、彼女が熱心に読んでいるのは、
「歴史街道」にもよくご登場いただく、宮本昌孝先生の『剣豪将軍義輝』だったからです。
私自身、好きな本ということもあり、
こんな若い女性が歴史小説も読むんだ、
と、歴史雑誌の編集に携わる身としては、少し嬉しくもなりました。


そんなふうにすれ違うだけの日々が続いていたのですが、
今朝、彼女に声をかけようかどうか、悩む事態が生じてしまいました。
向こうは私のことなど全然意識していないでしょうし、
突然、声をかけたりしたら、「変な人」といわれるのもわかっています。
ひょっとしたら、大きなおせっかいかもしれません。
でも、同じ「本読み」として、どうしてもひと言忠告したくなったのです。
というのも……


彼女は、昨日まで読んでいた『剣豪将軍義輝』の「上巻」を首尾よく読み終えたようで、
今朝から、その「下巻」にとりかかっていました。
昨日の夜、読んだのならいいんです。
でも、彼女の読書ペースからいってそれは考えられない気がします。
つまり、私はこう言いたいのです。


「その本、“中巻”があるのは知っていますか?」    (横)

2006年05月11日

映画好き?

突然ですが、みなさんは小津安二郎の映画をご覧になったことがありますか?


小津安二郎といえば、日本を代表する映画監督です。
国内外の若手映画監督にも彼を敬愛している人は多く、
彼へのオマージュとしての作品を制作している監督もいるほどです。
また2003年には生誕100周年を迎え、各地でもイベントが催されたというので、
それが記憶に新しい方もいらっしゃるかもしれません。


しかし、そんな有名な監督の映画を、実はつい最近まで見たことがなかったのです。
普段「映画を見ることが好き」なんて言っている私ですが、日本を代表する映画監督、
小津安二郎の作品を見たことが無いなんて、「映画好き」として恥ずかしい!


というわけで、小津安二郎好きの友人にDVDを借りて、5本連続で見てみました。
『東京物語』、『秋日和』、『秋刀魚の味』、『晩春』、『麦秋』。
独特の低位置からの撮影法がとても新鮮で、
何処にでもあるような日本の家庭の哀しさや、家族のつながりが
味わい深く描かれていました。なるほどさすが小津監督!


しかし連続で見たためどの映画がどの内容か全く覚えておらず
後日 友人に「どれがよかった?」と聞かれ
何も答えられませんでした・・・・。

結局、映画を見ても「映画好き」として恥ずかしい思いをしてしまいました・・・・。
とほほ・・・・・・・・.(茶)

2006年05月02日

大迫力の三国志、ついに登場!

「活字が躍っている!!」
最新号の見本を手にした先輩が口にした一言です。
作った本人が思わずそう言ってしまった最新号の総力特集は『大三国志 劉備篇』。
孔明と関羽・張飛・趙雲・黄忠・馬超の五虎将軍の活躍を大迫力で描きました。
また、今回なんと言ってもご覧頂きたいのは、
人気イラストレーター長野剛氏による描き下ろしイラストです。
劉備、孔明、五虎将軍が勢揃いした様は、圧巻です。
原画を見せていただいたときは、
あまりの出来栄えに、思わず「オオーー」とのけぞってしまい
しばらく言葉が出ませんでした。。
少年の頃、三国志に胸を熱くした方も、三国志は初めてという方も
是非お手にとってご覧下さい。

そして、関裕二先生による人気連載『「地形」と「戦略」で読み解く邪馬台国』が
今回でついに完結となります。
「地形」と「戦略」というかつてない視点から導き出された邪馬台国論争の真相とは・・・
あっと驚く結末に、是非御期待ください。

最新の6月号は5月6日発売予定です。(村)