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会津武士とカレーライス

現在発売中の「会津武士道」の特集で採り上げている
山川健次郎という人物がいます。
旧会津藩士でありながら逆境に耐え、アメリカに留学して物理を学び、
帰国後、教育者となって、東京帝国大学総長にまでなった人物です。
さて、この山川健次郎、実は
「初めてカレーライスを食べた日本人」
であったことはご存じでしょうか。


アメリカへ渡る船の中、海に縁などない会津藩士だった16歳の健次郎は、
激しい船酔いに襲われます。
しかも、船では出されるのは肉料理ばかり。
彼はこれまで、肉など食べたこともなく、手をつけられなかったといいます。
船酔いと、食事不足で、健次郎の体調は限界に達していました。
そこで、彼は船内の食堂で、「カレーライス」なるものを目にします。
上に何やら怪しげなものがかかっているが、ともかくその下にごはんがある!
彼は意を決してカレーライスを注文。
かくして彼は、栄えある「日本人で初めてカレーライスを食べた男」となったのです。
しかし一説には、彼はカレーをよけてごはんだけ食べていた、ともいわれています。
また、彼の体調を心配した船医があんずの砂糖漬けを持ってきてくれたことから、
その後の航海中、彼はその砂糖漬けをおかずにして、
カレーライスのライスのみを食べていたそうです。
どうも、健次郎少年の口にはカレーは合わなかったようで。


この話、特集のコラムとして、誌面で掲載するほどの話でもありませんでしたので、
こちらにひっそりと紹介する次第です。
私自身は、こういうちょっとしたこぼれ話も好きなんですけどね。(横)

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