慶次清水を探して
前田慶次郎の特集の取材で先日、慶次郎終焉の地といわれる米沢に行ってきました。
まず、慶次郎が「無苦庵」という小さな庵を結んだといわれる場所へ。
そこには堂森善光寺というお寺があり、慶次郎供養塔が立っています。
それから近くにあるという、慶次郎がその湧き水でお茶を点てたという
「慶次清水」を探しました。
しかし、なかなか場所がわからず、近くにいたおばあちゃんに尋ねることに。
「ああ、昔は漫画か何かで流行って、いっぱい人がきたねえ」
といいながらおばあちゃんが指差すのは、田んぼの向こうのこんもりとした林です。
田んぼの畦道を突っ切っていけばいいといわれたので、
私たち一行は、そちらを目指して歩き始めました。
しかし、言われる方向に進んだのですが、そちらには雑草が生い茂るばかりで、
どうも道らしきものはありません。
なおも畦道をうろうろしてみて、
「これは見つかりそうにないですね」
とあきらめかけて帰ろうと、振り返ったその時でした。
見ると、さっきのおばあちゃんが必死で畦道をこちらに駆けてくるではありませんか。
遠くから私たちの様子を見ていて、見かねて案内しにきてくれたのです。
「こっちに道があるはずだ」
といいながら、おばあちゃんは畦道を外れ、
胸くらいの高さまである雑草を踏み分けて、ぐんぐん林の方向へ進んでいきます。
私たちも追いかけるのですが、前日の雨で足場が悪いこともあり、なかなか追いつけません。
そうしてズボンを泥々にしながらも、必死でおばあちゃんについていった結果、
ようやく見つけたのが、写真の「慶次清水」です。
今でもきれいな水の湧き出す、静かないい場所でした。
今回の取材では、前田慶次郎の甲冑を所蔵されている宮坂考古館の館長さん、
慶次郎が作ったといわれるお面を所蔵されている方など、
地元の方々にたいへんお世話になりました。
「歴史街道」では地方取材も多く、いつもその土地の方々にご協力いただいて、
雑誌ができあがっています。
今度は、あなたの住む場所の近くに行くかもしれません。
もし道などを訪ねることがあったら、よろしくお願いします。(横)
コメント
書き込みは初めまして、ですが、いつも楽しみにブログを拝見しておりますさくらと申します。
大好きな前田慶次郎と、先日私たちも行った宮坂考古館のお話につい書き込みをした次第です。
昔は賑わったような史跡も、今は地元の方でもいらっしゃらないと、見つけることさえ難しいのですね。
きっとあの世で慶次郎も、久々のお客さまに顔をほころばせていたことと思います。
本誌も楽しみにしておりますね。
投稿者: さくら | 2006年09月27日 17:50
さくらさま。コメントありがとうございます。
前田慶次郎がお好きなんですね。やっぱり「花の慶次」の影響でしょうか。
「慶次清水」、見つけるのに本当に苦労しました。
ただ、昔はいっぱい人が来たっていっても、月に数人くらいだったみたいですが・・・。
今後とも、本誌、ブログともどもよろしくお願いいたします。
投稿者: (横) | 2006年09月27日 19:46
はじめまして。
次号の特集が前田慶次ということを小耳に挟み、こちらのブログに始めてお邪魔させていただきました。
私自身はまだ慶次清水に行ったことはないのですが、知人から写真をいただいたり、話を伺ったりして、いつかは行って見たいと思っている場所ではあります。前に知人から、慶次清水に訪れる人が増えたせいか、結構ごみなどが散乱していた、などということを伺って心を痛めていたのですが、写真を拝見する限りでは、荒れた感じではなく、清らかな水が湧き出ているものと見て取りました。
いつまでもこのようにあって欲しいものです。
本誌を楽しみにしております。
投稿者: よーぜん | 2006年09月28日 10:16
よーぜんさま。ご訪問ありがとうございます。
よーぜんさまも慶次ファンなんですね。
慶次清水は、場所を知らない人がぶらりと行っても、とても入れないような場所にありました。
なにせ、ほんとに道がないんですから。
ただその分、水はきれいでした。
慶次関連の史跡はほとんど残っていないのですが、宮坂考古館の甲冑はほんとに色鮮やかで、一見の価値有りです。
投稿者: (横) | 2006年09月30日 20:51