誰が私を「人質」にしたのか
発売日
2004年11月17日
判 型
四六判並製
ISBN
978-4-569-64017-4

誰が私を「人質」にしたのか
イラク戦争の現場とメディアの虚構

著者 安田純平著 《フリージャーナリスト》
主な著作 『囚われのイラク』(現代人文社)
税込価格 1,430円(本体価格1,300円)
内容 武装勢力に拘束され、「人質」と呼ばれた著者。現場に存在した事実とメディアの虚構が交錯するなかで、彼が見た真実とは何だったのか?



 2004年3月、イラクを取材中に武装勢力に拘束され、「人質」と呼ばれ、議論を呼んだ著者はジャーナリストとして、イラク戦争の戦前、戦中、戦後を見つめ続けてきた。

 勝利したアメリカ軍の統治下で、非常事態宣言が発令される。日本人をはじめ、数多くの外国人が殺害される……。イラク戦争とはいったい何だったのだろうか?

 本書は現場を見つめ続けたジャーナリストが、イラクという“現場”で起こっていた“真実”を克明に読者へと伝える。

 「人間の盾」参加者たちの葛藤。いつの間にか「盾」にされてしまった事への焦り。「盾」を切り崩そうとする外務省の必死の交渉。頭上に飛び交う砲弾の轟音、その非現実的な光景。強大な力を見せつける米軍。サダム政権と米軍に対するイラク人の本音。そして、現場で起こっていることを正確に伝えられない日本のマスコミ……

 現場を経験した者だけが語れる戦場が、本書にある。この戦争を他人事と思えるだろうか?