銀行の錯覚
発売日
2006年07月10日
判 型
四六判上製
ISBN
978-4-569-65495-9

銀行の錯覚
いまこそ正道に立ち返れ

著者 水谷研治著 《中京大学大学院教授》
主な著作 『日本経済 恐ろしい未来』(東洋経済新報社)
税込価格 1,540円(本体価格1,400円)
内容 史上最高益に踊るメガバンクに異議あり!! 巨大銀行の慢心が招く「恐ろしい未来」を予見し、銀行業が本来担うべき役割と使命を提示。



 大銀行の合併によって、巨大銀行=メガバンクが誕生した。ところが、その「成果」が出そうもない、と著者は見る。現実に、顧客への無理な強要、コンピュータの不統一など、考えられないような不祥事が起きている。その一方で、不良債権処理によって「金融危機」が去ったとされるメガバンクは「史上最高益」をあげている。そこに陥穽はないだろうか。

 顧客の大切な資産をどう運用するかは、本来的な銀行の重要な役目であり、それに基づく収益も重要であるが、銀行が今期の収益を挙げるためだけに力を注ぎ、無理を始めると問題が起きる。しかし現実に収益を前倒しで入手することが行われている。そうした収益構造が長続きするはずがなく、無理な収益を目指せば、体質を悪化させる。それよりも大きな問題であり危険なのが、顧客の信用を失うことである――。

 巨大銀行の慢心が招く「恐ろしい未来」を予見するとともに、銀行業が本来担うべき役割と使命を緊急提言。