幸運な文明
発売日
2007年02月16日
判 型
四六判上製
ISBN
978-4-569-65965-7

幸運な文明
日本は生き残る

著者 竹村公太郎著 《元国土交通省河川局長》
主な著作 土地の文明』(PHP研究所)
税込価格 1,650円(本体価格1,500円)
内容 江戸時代に日本国のアイデンティティーを形作ったインフラシステムとは? 国土づくりのプロが、日本文明の謎に迫り、その将来を語る。



 国土全体に豊かに水が流れる。渡り鳥が集中して飛来する。人口が減少する。これらのことにより、日本文明の未来は食糧問題、石油問題に立ち向かっていける。

 日本の言語は分裂しなかった。これは世界でもまれなことだが、分裂を許さないあるシステムが江戸時代にあったのだ。これにより、日本のアイデンティティーが確立され、日本文明は進化を遂げた。

 織田信長が比叡山延暦寺を焼き討ちにした理由、モンゴル軍が日本を蹂躙できなかった理由は「地形」にある。日本の歴史は、地形によって守られ、形作られてきたのだ。

 日本文明の過去と未来を、地形・気象・インフラ構造の視点から照射すると、以下のように思わざるをえない。「日本文明とは、なんとツイているのか!」。前作『土地の文明』が養老孟司氏の絶賛を受けた国土づくりのプロが、未来を構築するための日本文明論を、満を持して世に送り出す。