「三国志」合戦事典
発売日
2005年01月05日
判 型
文庫判
ISBN
978-4-569-66341-8

「三国志」合戦事典
英雄たちの激闘全ガイド

著者 柘植久慶著 《作家》
主な著作 旅順』、『日露戦争名将伝』(PHP研究所)
税込価格 649円(本体価格590円)
内容 「三国志」ファンにはたまらない英雄・豪傑・名軍師による激闘の数々。主役級の対戦から脇役同士のつぶし合いまで、時代を追って全解説!



 綺羅星のごとき英傑たちが、武勇と知略の限りを尽くして戦った「三国志」の時代。だが、私たちがよく知る合戦譚は「三国志演義」に代表される創作された逸話であり、しかも官渡の戦い、赤壁の戦いなどのごく著名なものが知られているに過ぎない。史実に沿ったかたちで、時代順に三国時代の合戦を解説した本は、意外に少ないのが現状だ。

 本書では、後漢末の動乱の発端となる「黄巾の乱」から、魏・呉・蜀の三国が晋一国となる「呉の最後の戦い」まで、計39の合戦をわかりやすく解説。地図や写真も豊富に掲載し、英雄たちの戦いの経緯をビジュアル面からも理解できるように工夫した。全体を通読すれば、合戦を通じて三国時代の歴史を概観できる構成となっている。

 曹操vs馬超など、局地戦のような合戦にも興味深い激闘の軌跡が見出される。また劉備や孔明に対する、著者ならではの批評眼も読みどころだ。便利な人名索引つき。

 文庫書き下ろし。