新しい哲学を語る
発売日
2005年04月01日
判 型
文庫判
ISBN
978-4-569-66364-7

新しい哲学を語る

著者 梅原猛著 《(梅原)哲学者、(稲盛)京セラ名誉会長》
稲盛和夫
主な著作 稲盛和夫の哲学』(PHP研究所)
税込価格 524円(本体価格476円)
内容 なぜ、現代社会は道徳も宗教心も喪失してしまったのか? 不安と混沌の世紀を乗り越える「新しい哲学」の創造こそ急務と説く憂国対論。



 道徳を忘れ、宗教心を失い、倫理なき社会に陥った日本――政官民に蔓延する不祥事は、日本人がただ「欲望」のままに生きるようになってしまった結果ではないか。凶悪化する少年犯罪は、人間として最低限必要なルールが学校で教えられていないからではないか。

 世界に目を転じれば、キリスト教とイスラム教による血で血を洗う戦いが続けられている。なぜ、人類は「憎悪の連鎖」を断ち切れないのか。このままでは、地球は修羅場になる!

 本書は、日本を代表する哲学者と経営者が、「哲学をベースにした社会」の構築こそ急務と胸襟を開いて語り合った憂国対論。人類が長い歴史のなかで培ってきた「慈悲」「愛」「仁」「利他」といった精神の大切さを強調する。

 「教育改革より道徳の教科書をつくれ」「『自利』から『利他』へ祈りを広げる」「日本は『徳治』と『法治』の国家であれ」など、不安と混沌の世紀を乗り越えるための知恵がここにある。日本人必読の書。