京都を楽しむ地名・歴史事典
発売日
2011年03月01日
判 型
文庫判
ISBN
978-4-569-67600-5

京都を楽しむ地名・歴史事典

著者 森谷尅久著 《武庫川女子大学名誉教授》
主な著作 『京都暮らし大百科』(淡交社)
税込価格 964円(本体価格876円)
内容 先斗町、新京極、壬生、太秦……。京都の地名には千二百年にわたる人々の営みが息づいている。洛中から洛外までの地名を余さず紹介。



 先斗町(ぽんとちょう)は鴨川とポルトガル語に由来する? 六波羅はもともと「ドクロ原」だった? 太秦(うずまさ)は絹織物を「うず高く積んだ」から?……。京都の地名からは、歴史と文化の面白さ、奥深さが浮かび上がる。本書では、平安京の成立以来、千二百年の変遷をひもとき、寺社や地名の由来をたずね歩く。そもそも、「京都」というのは「みやこ」を意味する普通名詞にすぎなかったが、十一世紀から十二世紀にかけて、平安京の解体と変化のなかで固有名詞化したと考えられるそうだ。他にも、京都には気になる地名が多数あるだろう。花街の「祇園」は、もともと仏教用語だった。「西陣」の由来は応仁の乱がきっかけ。「百万遍」は念仏を百万回唱えたから。「伏見」は豊富な地下水に由来する、などなど。

 京都御所、壬生(みぶ)、上加茂、鞍馬、伏見、宇治など、洛中から洛外まで余さず解説。この一冊で間違いなく「京都通」になれるはず!

 『地名で読む京の町(上・下)』を改題。