変わらざるもの
発売日
2011年09月15日
判 型
文庫判
ISBN
978-4-569-67686-9

変わらざるもの

著者 フィリップ・カー
柳沢伸洋
主な著作 『偽りの街』(新潮文庫)
税込価格 1,153円(本体価格1,048円)
内容 戦後混乱期のミュンヘン。私立探偵グンターのもとに、「夫の死亡を確認して」と女性が訪れる。直後、依頼人本人との連絡も途絶え……。



 改悛なき、偽りの正義を振りかざす愚か者たちよ、死すべし!

 一九四九年ミュンヘン。戦後、誰もが新たな生き方を模索していた。ベルンハルト・グンターは、ベルリンを離れホテルの経営をしていたが、探偵稼業を再開することに決めた。そんな彼のもとに、夫の安否確認をお願いしたい、と一人の女性が訪れる。簡単な失踪人捜しに思えたが、敗戦と分断を経たドイツに、簡単なことなど何ひとつありはしなかった――。グンターは何者かに拉致され、思わぬ事件に巻きこまれるが……。

 CWA賞歴史小説部門賞受賞作家が描く鋼鉄のダンディズム漂う傑作ハード・ボイルド。