二宮尊徳の経営学
発売日
2013年04月01日
判 型
文庫判
ISBN
978-4-569-67971-6

二宮尊徳の経営学
財政再建、組織改革を断行できるリーダーの条件

著者 童門冬二著 《歴史作家》
主な著作 上杉鷹山の経営学』(PHP研究所)
税込価格 681円(本体価格619円)
内容 苦学の人という印象の金次郎。だが実像は領地経営を立て直し、農村を復興させるなど財政再建の達人であった。日本人が学ぶべき人物!



 多くの人は小学校でみた、薪を背負って読書する金次郎の銅像のイメージが強いだろう。

 しかしその素顔は、倒産寸前の会社を立て直す、いまでいう再建コンサルタントのような存在だった。

 特に、尊徳は自身の切実な経験を基に「積小為大」や「一円融和」さらに「報徳仕法」などを生み出している。これらは、すべて少年時代からの“痛い経験”が動機である。

 いわば「身近なところで起こった経験」を土台にし、「いまいる場所でできることから実行する」という理想的な姿だ。この発想は、現代の我われも真似できる智恵となるだろう。

 一農民でありながら各農村や組織に赴き、私財を投じて財政再建や組織改革を成功させた二宮尊徳。

 本書では、その経営手腕やモチベーションを高める指導力など、組織再生の極意を明かす。名経営者も絶賛する奇跡の再建術とは?

 文庫書き下ろし。