情緒と日本人
発売日
2008年01月31日
判 型
A6判上製
ISBN
978-4-569-69552-5

情緒と日本人

著者 岡潔著 《数学者》
税込価格 1,100円(本体価格1,000円)
内容 日本人が日本人であるために何を忘れてはいけないのか。情緒の必要性を訴え続けた孤高の天才数学者の言葉がいまよみがえる。



 世界的数学者にして、憂国のエッセイストが、われわれ日本人に伝え残したかったこととは――。没後三十年、著者が鳴らし続けた警鐘は、ますます真実味を帯びてきている。「情緒」という言葉を定義し、日本人としてのあり方を説き続けた著者の切なる想いが込められた名著『春宵十話』、また小林秀雄との歴史に残る対談本『対話 人間の建設』、司馬遼太郎、井上靖、石原慎太郎といった著名な有識者たちとの対談がおさめられた『岡潔集』など、数々の名著から印象深い文章、言葉を選り抜き、箴言集のスタイルでまとめあげたのが本書である。(編集・解説は、評伝『天上の歌――岡潔の生涯』を書いた帯金充利氏が担当)。構成は、第一章「情緒と日本人」、第二章「日本民族」、第三章「数学と芸術と文学と」、第四章「教育」、付章「松下幸之助との対話」とし、それぞれの章に、心に沁みこむ言葉がちりばめられている。日本人が忘れてはならないものがここにある。