新選組紀行
発売日
2015年07月01日
判 型
文庫判
ISBN
978-4-569-76398-9

<増補決定版>
新選組紀行

著者 中村彰彦著 《作家》
主な著作 会津武士道』、『会津のこころ』、『会津論語』(PHP研究所)
税込価格 792円(本体価格720円)
内容 近藤、土方の故郷・多摩から、勇名を馳せた京都・会津、終焉の地・北海道へ――すべてのゆかりの地を踏破しつつ解説する新選組の興亡。



 数多くの映画や小説になり、幕末激動の時代を彩った「新選組」。とくに京都での「池田屋事件」「禁門の変」に代表される活躍は、近藤勇、土方歳三をはじめ多くの隊士の名を歴史に刻んだ。

 しかし新選組の戦いは、時代の流れに逆行し、敗れ去っていく歩みでもある。剣の腕だけで徳川幕府を守るには、西南雄藩を中心とする新政府軍はあまりに近代化していた。

 本書は、その結成から活躍、崩壊への歩みを、幕末を描いて当代屈指の作家が、ゆかりの地を徹底踏査して執筆した歴史紀行。「浪士組」として江戸で結成、京都へ上ってからの局長近藤を頂点とする活躍、そして鳥羽伏見の戦いでの敗北からの解体と土方たちの奥州転戦、五稜郭の最後……。現地に足を運びながら、新選組の歩みを丹念に追い、紀行文ながら「新選組小史」の趣がある。

 近藤勇の最後の夢の跡を追った「甲陽鎮撫隊紀行」を増補し、再編集した決定版。新選組を長年追いかける神長文夫氏の写真満載。