「幕末維新」の不都合な真実
発売日
2016年04月01日
判 型
文庫判
ISBN
978-4-569-76542-6

「幕末維新」の不都合な真実

著者 安藤優一郎著 《歴史家、文学博士》
主な著作 「関ヶ原合戦」の不都合な真実』(PHP研究所)
税込価格 814円(本体価格740円)
内容 江戸城は徳川家に返還されるはずだった? 彰義隊の戦いこそ天下分け目の決戦? “勝者の視点”で語られがちな幕末維新の真相に迫る!



 幕末維新のターニングポイントとなった「江戸城無血開城」。江戸の都市を壊滅から救い、日本の内乱を最小限に抑えた大英断は、今も“美談”として高く評価されるが、果たして本当だろうか?

 実は、新政府軍が幕府軍を打ち破った鳥羽・伏見の戦い後も、江戸城の無血開城後も情勢は混沌――。どちらに“勝利の女神”がほほ笑むかは分からなかった。

 なぜなら、徳川家の猛烈な巻き返しに遭った新政府側は、「江戸城を徳川家に返還する」ことまで覚悟したからである。

 本書は、「江戸城無血開城」の立役者である西郷隆盛と勝海舟に注目し、江戸の攻防戦に秘められた“不都合な真実”の数々を描き出す。そして、「彰義隊の戦い」こそが天下分け目の決戦だったのであり、「新政府側が勝つべくして勝ち、徳川方が負けるべくして負けた」という幕末維新の定説をも覆していく。

 新時代をめぐる、逆転に次ぐ大逆転! 本当に追い詰められたのは、新政府だった!?

 文庫書き下ろし。