[新訳]フランス革命の省察
発売日
2011年02月28日
判 型
新書判並製
ISBN
978-4-569-77453-4

[新訳]フランス革命の省察
「保守主義の父」かく語りき

著者 エドマンド・バーク著 《評論家》
佐藤健志編訳
主な著作 <佐藤・主な著作>『夢見られた近代』(NTT出版)
税込価格 1,430円(本体価格1,300円)
内容 行動する思想家として華麗な弁舌と健筆をふるったバーク。その代表作に、新たな解説を加えながら、読みやすい新訳を読者に提供する。



 1789年7月に勃発したフランス革命は、以後のあらゆる革命の基本になった。社会主義はもちろん、いまの日本の「改革」志向も、すべてこの革命に通じている。だが、その真実は何だったのか? 「保守主義の父」と呼ばれる著者、エドマンド・バークが喝破したのは、革命による混乱が生じた国家で、急進主義的な改革を推し進めようとすれば、その国の事態は日を追って収拾がつかなくなる、ということだった。挙げ句の果てに、その政府は人々が唖然とするような「トンデモ政策」を打ち出さざるをえなくなる。まさに、2011年の民主党政権の有り様と同じではないか! 本書は、バークの思想の現代性を読み取った訳者・佐藤健志氏が、フランス革命が進行するさなかに書かれた名著をバージョンアップしてよみがえらせたものである。21世紀の今日、チュニジアやエジプトの革命はいうに及ばず、日本の「革命政府」が生み出した混乱を理解するうえでも必読の書。