十代に贈りたい心の名短歌100
発売日
2014年12月01日
判 型
四六判並製
ISBN
978-4-569-78438-0

十代に贈りたい心の名短歌100

著者 田中章義著 《國學院大學「和歌講座」講師》
主な著作 世界で1000年生きている言葉』(PHP研究所)
税込価格 1,265円(本体価格1,150円)
内容 万葉の歌人から現代まで、日本人なら知っておきたい、特に十代が共感できる名短歌を100首厳選。日本の伝統詩の魅力を伝える一冊。



 「短歌」はけして古くさいものではありません。「夏の野の繁みに咲ける姫百合の知らえぬ恋は苦しきものそ――大伴坂上郎女『万葉集』」「大海の磯もとどろに寄する波割れて砕けて裂けて散るかも-――源実朝『金槐和歌集』」……万葉人が、戦国武将が、そして近代、現代の日本人が詠んだ五七五七七を口ずさむと、1300年前の野に咲いていた姫百合の花が目の前に浮かび、鎌倉時代の波しぶきが、生き生きとふりかかってきます。

 第一章では歴史人物の辞世の句を含めたそれぞれの生き方を、第二章ではいつの世も身のまわりにある自然の素晴らしさを、第三章では人の孤独や不安を、第四章では青春の日の友情を、第五章では恋する気持ちと愛の想いを、第六章では親子や家族への想いを、第七章ではいのちの尊さと人生における旅を詠んだ歌を紹介。

 日本人なら知っておきたい名歌や若い人の共感を呼ぶ作品を、万葉の時代から現代まで厳選してご紹介します。