ながれ星のリリリ
発売日
2016年11月10日
判 型
B5判変型上製
ISBN
978-4-569-78602-5

ながれ星のリリリ

著者 堤江実作
寺門孝之絵
主な著作 あ、きこえたよ』(PHP研究所)
税込価格 1,320円(本体価格1,200円)
内容 小さな星のかけらのリリリ。ある日、遠くにかすかに輝く青い星を見つけたリリリは、その星に一生懸命に飛んで近づいていき……。



 宇宙のはじっこで、小さな星にもっと小さな星がぶつかりました。小さな星は、もっと小さな星のかけらになって、飛びちっていきました。その中に小さな星のかけらの三姉妹、ラララとリリリとルルルがいました。三人は手をつないだまま、真っ暗な宇宙に放り出されました。宇宙はシーンと静まり返り、ただただ心細く、名前を呼び合いながらただよっていました。

 ところがある日、上のお姉さんのラララと、下の妹のルルルははるかかなたに素敵な星を見つけ、とうとう飛んでいってしまいました。リリリは一人ぼっち。

 その時です。リリリは、遠くにかすかに輝く青い星を見つけました。とてもきれいなその星に一生懸命に飛んで近づいていきます。

 でもリリリは知りませんでした。その星には、目には見えない空気があり、そこにつっこんだ瞬間に、燃えあがって消えてしまうことを――。

 はかなくも美しいながれ星の一生を描いたお話。