日本人の遺伝子
発売日
2012年09月20日
判 型
四六判上製
ISBN
978-4-569-80039-4

日本人の遺伝子

著者 徳川恒孝著 《徳川宗家第18代当主》
主な著作 江戸の遺伝子』(PHP研究所)
税込価格 1,650円(本体価格1,500円)
内容 世界がうらやむ日本の文化の種はいつ、どのようにして生まれたのか? 徳川宗家第18代当主が、縄文以前からさかのぼって考察する。



 徳川宗家第十八代当主であり、WWF(世界自然保護基金)ジャパン会長も務める著者が日本文明のルーツを探る一冊。縄文時代一万年の間、自然の恵みの中でゆっくり文化を進化させたことが、日本人の生き方、考え方の根底にある、と著者は記す。「東京のやるべきことは江戸時代に戻って出来る限り森に満ち、都市の中に縦横に水路の通っている都市をつくること」。その江戸時代、日本は平成と同じく大自然災害に見舞われた。元禄大地震(一七〇三年)の発生、宝永元年(一七〇四年)に浅間山が噴火し、宝永四年(一七〇七年)にはマグニチュード推定八・四の大地震が起き、さらに富士山が大噴火を起こした。その後も混乱と衰退が続き、ついに八大将軍・吉宗公は「花の元禄バブル」を捨て、質素・倹約を旨とする新しい日本文明を築き上げた。平成日本の政治経済、社会文化に、いま江戸期に匹敵するような大転換が迫られているのではないか。文明の根本を問う意欲作。