日本古代史を科学する
発売日
2012年02月14日
判 型
新書判並製
ISBN
978-4-569-80235-0

日本古代史を科学する

著者 中田力著 《カリフォルニア大学教授、新潟大学教授》
主な著作 『脳のなかの水分子』(紀伊國屋書店)
税込価格 792円(本体価格720円)
内容 学界のタブーを突き破り、自然科学者の「眼」が衝撃の事実を次々と……。邪馬台国、出雲の国譲り、神武東征の謎に挑む



 古代史の秘密がいま解き明かされる。この本は、日本古代史の常識とタブーに挑んだ、ある自然科学者の知的冒険の書である。

 「魏志倭人伝」に描かれた邪馬台国はどこにあったのか。女王・卑弥呼とはいったい誰なのか。日本最古の歴史書といわれる『古事記』や『日本書紀』に描かれる様々な神話をどう読むのか。神武王朝は果たして存在したのか。神武の東征は実際になされたことなのか。出雲はなぜ国譲りにたやすく同意したのか。神功皇后の九州遠征が意味するものとは。継体王朝の即位は何を意味したのか。

 医者であり、また歴史に造詣の深い著者は、自然科学者の「眼」で、こうした謎をひとつひとつ解きほぐしてゆく。Y染色体が示す日本人のルーツをめぐる最新の知見と歴史書の読解をミックスさせ、これまでの発想に自由な著者が導き出した結論は、想像を絶する大胆なものであった……。

 東アジアを舞台に壮大なスケールで、心躍る歴史のドラマがいま幕を開ける。