大津中2いじめ自殺
発売日
2013年03月15日
判 型
新書判並製
ISBN
978-4-569-81222-9

大津中2いじめ自殺
学校はなぜ目を背けたのか

著者 共同通信大阪社会部著
税込価格 836円(本体価格760円)
内容 1人の中学生の自殺が浮き彫りにした「いじめ」の実態。学校は彼を見殺しにしたのか? 社会的問題の口火となった事件を緊急レポート。



 絶対先生とかも気づいていたと思う。いじめはなかったと会見開く前に真実を知るべき、知らせるべき。大人のエゴのせいでみんな傷ついた。いい加減隠さず話してほしい(全校生徒アンケートより抜粋)。

 子どもたちは知っていた……。

 「自殺の練習をさせられていた」――生徒たちの埋もれかけていた証言から事件は発覚した。いじめと自殺の因果関係を認めず、調査を打ち切った市教委の対応は、社会問題となった。

 事務作業や保護者対応に忙殺される教師たち。連携さえとれない現状で、はたして子どもの異変を察知することはできるのか。子ども1人に孤独を背負わせる世の中であっていいのか。私たちはいま、彼らのために何ができるのか――。

 大津支局記者のスクープで疋田桂一郎賞受賞。全国25紙以上に掲載され大反響となった3部にわたる連載記事をもとに、この事件の真相、そして悩ましき、いじめの構造に迫る。全校生徒アンケートの一部を本書に収録。