うつ病は軽症のうちに治す!
発売日
2013年06月07日
判 型
四六判並製
ISBN
978-4-569-81228-1

うつ病は軽症のうちに治す!

著者 和田秀樹著 《精神科医、国際医療福祉大学大学院教授》
主な著作 老人性うつ』(PHP研究所)
税込価格 1,320円(本体価格1,200円)
内容 うつ病をどう早期発見し、どこで、どのように治療すればよいのか――。現役ビジネスパーソンのための実践的メンタルヘルス手引き書。



 最近出されたWHO(世界保健機関)の推計では、「世界人口の約5%が、うつ病に罹患している」と考えられています。

 内閣府が「お父さん、眠れてる?」というキャンペーンを始めたのも、うつ病は早めに医者にかかってもらったほうが、自殺のリスクを減らしたり、治らない状態になりにくいというコンセンサスがあります。軽症のうちに治しておいたほうがいいのは、うつ病が自殺という最悪の結果を招きやすい病であるだけでなく、脳の神経細胞に変化をもたらす病気で、放っておくと非常に治りにくい脳の変化をもたらしてしまうという脳科学の知見もあるからです。

 今回は、私自身の大きな関心テーマである「自殺予防」「うつ病の脳科学」、そして新しい治療法の一つとして注目されているTMS治療を行うクリニックの方と知り合いになれたことを含め、「うつ病の早期治療」について、新しい情報を提供できたと信じています。(和田秀樹/「まえがき」より抜粋)