「諜報の神様」と呼ばれた男
発売日
2014年09月16日
判 型
四六判上製
ISBN
978-4-569-82097-2

「諜報の神様」と呼ばれた男
連合国が恐れた情報士官・小野寺信の流儀

著者 岡部伸著 《産経新聞編集委員》
主な著作 『消えたヤルタ密約緊急電』(新潮選書)
税込価格 2,420円(本体価格2,200円)
内容 第二次世界大戦で「枢軸国側諜報網の機関長」と恐れられた日本軍人がいた! なぜ、それほどの活躍ができたのか。その秘密を解き明かす。



 イギリスの情報機関、MI5が徹底監視の対象として“個人ファイル”を作った唯一の日本人武官がいた。第二次世界大戦時にストックホルム駐在武官を務め、ポーランドやバルト三国、ドイツの情報士官たちと「情(なさけ)のつながり」を結んで深奥部に迫る秘密情報を数々手に入れ、連合軍側から「枢軸国側諜報網の機関長」と恐れられた男――小野寺信である。小野寺は、独ソ開戦や、アジアでの英軍の動き、さらに原爆開発情報など、様々な重要機密を探り当てていた。さらに、ヤルタ会談の直後には、ソ連がその3カ月後に対日参戦をするという情報まで掴んでいたのである。なぜ彼は、欧州の地で価値ある情報を入手できたのか。それは、小野寺が多くの人々と誠実な人間関係を結んだからこそだった。さらに、彼が心底からの愛国者であったことが、他国の愛国者からも信頼される要因となったのである。日本人として誇るべき一人の情報士官の生き方に迫る、感動の書。