エボラvs人類 終わりなき戦い
発売日
2014年12月15日
判 型
新書判並製
ISBN
978-4-569-82362-1

エボラvs人類 終わりなき戦い
なぜ二十一世紀には感染症が大流行するのか

著者 岡田晴恵著 《白鴎大学特任教授》
主な著作 『感染症が世界を動かす』(ちくま新書)
税込価格 858円(本体価格780円)
内容 なぜエボラウイルスはここまで世界に広がったのか。各国の対応、感染症の歴史からいま私たちができることまでを一冊に完全網羅する。



 2014年、突然起こったエボラ出血熱の大流行に、恐怖を感じなかった人はいないのではないか。リベリアなどアフリカ諸国で猛威を振るったエボラウイルスは、スペイン、アメリカへと先進国にも飛び火し、全世界の人々を混乱に陥れた。

 

 しかし、アフリカの一風土病にすぎなかったエボラウイルスが、なぜ海を越えるまでになったのか。そもそもエボラ出血熱とはどのような病気なのか。いま知っておくべきそうした知識が世に問われないことに、著者は不安といらだちを感じたという。

 

 エボラだけではない。デング熱から強毒型インフルエンザまで、私たちが生きる21世紀はこれまでには考えられなかったスピードで、感染症が世界に広まる特殊な時代なのだ。その理由を知るためには、私たちは感染症の歴史を学ばなければならない。

 

 そうした「感染症の世紀」に人類はどう向かい合うべきなのか。今後もとめどなく起こるだろう新しい感染症を過剰に恐れず、しかし無防備になることもなく、自分で自分の身を護る方法を4パターンのシミュレーションを通じて、本書では明らかにする。

 

 いま私たちがエボラ出血熱について、そして感染症について、絶対に知っておくべき知識を凝縮した一書が緊急発刊。

 

 

 内容例:映画『アウトブレイク』を連想される展開/WHOが発した「緊急事態」宣言/世界に衝撃を与えた流行モデル/発症から7~10日のあいだに重症化へ/ウイルスそのものの感染能力は高くはないが……/いまだ確立されていない治療薬や治療法/スーダンの綿工場で発生した謎の奇病/感染の原因は注射器の使いまわし/先進国の大都市は感染リスクに弱い/これが日本を脅かす新しい感染症だ/世界が恐れた「スペイン・インフルエンザ」の猛威/感染症は人工調節の役割も担ってきた/主要各国から個人にまで広がる「支援の輪」 ほか