戦わない軍事大国アメリカ
発売日
2016年01月20日
判 型
四六判上製
ISBN
978-4-569-82767-4

戦わない軍事大国アメリカ
止まらない中国の脅威に対して日本は何をすべきか

著者 日高義樹著 《ハドソン研究所首席研究員》
主な著作 日本人が知らない「アジア核戦争」の危機』(PHP研究所)
税込価格 1,760円(本体価格1,600円)
内容 中国の覇権主義に対して、アメリカは国内世論の反発を招いてまで戦うつもりはない!? ワシントン情報から読み解く「日本の禍機」。



 2015年秋、オバマ政権はようやく中国が南シナ海で不法に建設した人工島(軍事基地)周辺にイージス駆逐艦「ラッセン」を航行させ、上空をB52戦略爆撃機に飛行させた。中国側は「アメリカの艦艇が航行を続ければ何が起きるかわからない」とアメリカ側に通告したものの、軍事的行動には出ていないのは、アメリカが南シナ海を取り囲むかたちで周辺各国に基地を設け、中国を包囲する体制をつくっているからだ。

 だが、アメリカは本当に南シナ海を守るのか? 尖閣諸島を取り巻く東シナ海についてはどうなのか? 著者は、以下のように警告する。「オバマ政権は政治的には中国との話し合いを強めたいと考え、実質的なG2体制を整えつつある。アメリカは中国の行動から損害を受けないかぎり、尖閣諸島をめぐる日本と中国の紛争には介入しないだろう」。

 軍事大国アメリカが戦わなくなったとき、日本はどうする? ワシントン情報から読み解く「日本の禍機」。