日本語の建築
発売日
2016年11月15日
判 型
新書判並製
ISBN
978-4-569-83203-6

日本語の建築
空間にひらがなの流動感を生む

著者 伊東豊雄著 《伊東豊雄建築設計事務所代表》
主な著作 『あの日からの建築』(集英社)
税込価格 902円(本体価格820円)
内容 日本を代表する建築家が、自身の代表的建築物を考察しながら、都市のあり方、地方再生、東北の復興を語る。建築を通した日本論。



 西洋から入ってきたモダニズム建築を単に採用しているだけでは、日本人が建築家として仕事をする意味はない。同時に、日本の伝統的な建築に留まっていても、同じようにまったく意味がない。余韻や曖昧さを楽しみながら、自由に振る舞える建築をどうやったらつくれるか――と著者は語る。

 「管理」と「経済」の高く厚い壁に取り囲まれ、グローバリズムの海に溺れる現代に、場所と土地に根差す「日本語の建築」で挑む

 内容例を挙げると、
●無表情になった東京 
●「人間味」あふれる都市への旅 
●モノとしての建築を大地に立ち上げる 
●英語によって均質化する社会 
●「日本庭園」としての建築 
●均質化する建築家らの脱却 等々

 ブリッカー建築賞など数々の栄誉に輝いた建築家が、「日本語」という空間から、建築の未来を考察する。建築家が建築家であるために、いま、なしたいことと、必要なこと。