日本の政治報道はなぜ「嘘八百」なのか
発売日
2017年02月15日
判 型
新書判並製
ISBN
978-4-569-83558-7

日本の政治報道はなぜ「嘘八百」なのか

著者 潮匡人著 《評論家、東海大学海洋学部非常勤講師》
主な著作 『そして誰もマスコミを信じなくなった』(飛鳥新社)
税込価格 880円(本体価格800円)
内容 「いま、そこにある危機」をなぜ報じない? 「二重国籍」を黙認する理由は? 本当に「生前退位」でいいのか? マスコミの嘘を暴く。



 米国大統領選挙期間中に、トランプ候補に「暴言王」のレッテルを貼り、「クリントン優勢」と言い続けた日本の左派マスコミと文化人。だが結果が出ると、自らの不明を恥じることもなく、「驚くべき番狂わせ」「土壇場の大逆転」などと報じた。

 また、新たに米国防長官に就任したジェームズ・マティス元中央軍司令官は「マッド・ドッグ(Mad dog)」と呼ばれるが、日本の全マスコミがこれを「狂犬」と訳し、否定的な脈絡で報道した。米海兵隊のマスコットはブルドッグで、その海兵隊で大将を務めたマティスだから「マッド・ドッグ」と敬意を込めて愛称で呼ばれているが、そうした背景は伝えない。

 朝鮮半島情勢、尖閣危機、沖縄基地問題でも、ピント外れの解説を繰り返す。事実すら報じない。内政の問題でも、相変わらず野党に甘く与党に厳しいが、双方の誤りと矛盾について批判する知識も度胸もない。なぜなのか。気鋭の論客が日本の政治報道の嘘を暴く。