国益から見たロシア入門
発売日
2017年04月14日
判 型
新書判並製
ISBN
978-4-569-83569-3

国益から見たロシア入門
知られざる親日大国はアジアをめざす

著者 藤和彦著 《経済産業研究所上席研究員》
主な著作 『原油暴落で変わる世界』(日本経済新聞出版社)
税込価格 924円(本体価格840円)
内容 今後エネルギー戦略や安全保障において、ロシアは日本の欠かせないパートナーとなる! ロシアの実像を明らかにし、今後の展望を示す。



 日本をめぐる国際情勢が激動するなかで、ロシアこそは日本にとって信頼できるパートナーになり得ると著者はいう。多くの日本人が誤解しているが、ロシアにおける日本の好感度は非常に高く、神道に親近感を覚えるロシア人が多いなど、国民性においても非常に似通った部分を持ち合わせている。江戸時代の伝兵衛のカムチャッカ漂流、シベリア出兵や日露戦争、そして第二次世界大戦をへて現在に至るまでの日露の長きにわたる歴史を丁寧に辿り、現在の日露関係がどのように形成されたのかをひもといた上で、ロシアの等身大の姿を明らかにする。その上で、パイプラインを用いたエネルギー政策や、領土問題におけるソフトボーダー(領土を双方で防護し合うのではなく、両国の協力で管理する国境)の導入など、両国にとって最適解となる道を、経産省の研究員が独自の視点から分析する。日本人のロシア観を大きく覆す、ロシア入門書の決定版。