一度死んでみますか?
発売日
2006年01月13日
判 型
新書判
ISBN
978-4-569-64727-2

一度死んでみますか?
漫談・メメントモリ

著者 島田雅彦著 《(島田)作家、(しりあがり)漫画家》
しりあがり寿
主な著作 <島田・主な著作>『退廃姉妹』(文藝春秋)
税込価格 792円(本体価格720円)
内容 身のまわりのヒト、モノ、コトへの“愛”や“欲望”を武器に、世に溢れる大言壮語を片っ端から切り捨てる異色対談集。神は細部に宿る。



 「死は絶対に経験できないけれど、だからこそ人は死に近づく経験にひかれている」と語る実力派作家と、「ぼくは臆病で、死ぬのがすごく恐いんですよ」と告白する人気漫画家による、異色のバラエティー対談。「メメントモリ」(死を忘れるな)という思いを基調に、ざっくばらんに世相を斬る。日本人の良識が壊れて、親殺し、子殺しがニュースに流れつづける現在、私たちはどのように未来を考えればいいのだろうか? なぜ人は死に近づきたがるのだろうか? 一方で、ケータイ、病気、子育て、ニート、韓流ブーム、セクハラ、ボランティア、お金、名誉、徳、さらには政治家、戦争、ナショナリズム……身のまわりのヒト、モノ、コトに対する二人の温かくて冷徹な言葉が、思わぬところで読者の視野を大きく広げてくれる。(イラスト、漫画:しりあがり寿)