「三国志」軍師34選
発売日
2008年04月01日
判 型
文庫判
ISBN
978-4-569-67009-6

「三国志」軍師34選

著者 渡邉義浩著 《大東文化大学教授》
主な著作 『諸葛亮孔明』(新人物往来社)
税込価格 713円(本体価格648円)
内容 諸葛孔明・司馬仲達に限らず、魏・呉・蜀の三国は、主君を支えた綺羅星のごとき軍師たちの宝庫であった。時代順・国ごとに徹底解説。



 「三国志」の魅力は、幾多の武将の活躍と、軍師たちの戦術にある。本書は、その中から軍師のみ34人を選び出し、彼らの生き方と果たした役割を、人物ごとにまとめたものである。

 世は戦乱の時代、大きな変革の時代である。日々激しく動く状況下に身を置きながら、軍師たちは、時代の趨勢をいかに読み、いかなるグランドデザインを描き、いかなる戦術を立て、いかに行動したのか?

 「天下三分の計」を描いた諸葛孔明。軍師として勲功第一の働きをしながら曹操から死に追いやられた荀イク。赤壁の戦いで曹操軍を撃退するものの早すぎる死を迎えてしまった呉の周瑜。非凡な才能を持ち劉備から信頼されるものの、母への孝を貫くためにやむなく曹操に仕えた徐庶、などなど。

 三国志学会事務局長である著者は、物語の中ではなく、歴史としての三国時代に活躍した軍師たちの実際の人物像と行なった事績を紹介しているので、この時代に対する興味が一層深まる書である。