[図説]日本の魔界地図
発売日
2007年08月24日
判 型
B5判並製
ISBN
978-4-569-69401-6

[図説]日本の魔界地図
地図が語る闇の日本史

著者 志村有弘監修 《相模女子大学教授》
主な著作 『名作 日本の怪談』(角川書店)
税込価格 1,047円(本体価格952円)
内容 鬼、もののけ、幽霊など伝承の地から、風水上の鬼門、神宿る聖域まで、日本全国に点在する魔界をビジュアルをふんだんに用いて紹介。



 歴史を記す権利は勝者にある。歴史は常に勝者の側から描かれ、そこに敗者や死者が弁明する余地は与えられない。そんな彼らは古来、怨霊となって災いをもたらすと考えられてきた。また怨霊だけでなく、我々の暮らす傍らには妖怪、もののけ、鬼など得体の知れない<モノ>がいまでもその気配を漂わせている。

 こうした人間以外の<モノ>が棲む異世界が魔界である。それら<モノ>の侵入を防ぐために結界が張られた。家康をはじめとする徳川将軍は、江戸城の周囲にいくつもの寺社を置き、入念な鬼門封じを施した。

 このように日本全国を探れ、いたるところに魔界があることに気づく。本書はこうした魔界を豊富な地図や図版によって浮かび上がらせ、わかりやすく解説したものである。

 これまで人々が禁忌してきた魔所、闇にうごめく魑魅魍魎たちに光を当てることによって、読者は勝者の手によって葬り去られた歴史の裏側について知ることができるであろう。