コミュニケーション力を引き出す
発売日
2009年08月17日
判 型
新書判
ISBN
978-4-569-77105-2

コミュニケーション力を引き出す
演劇ワークショップのすすめ

著者 平田オリザ著 《(平田)劇作家、演出家、(蓮行)劇作家、演出家》
蓮行
主な著作 <平田・主な著作>『演劇入門』(講談社現代新書)
税込価格 814円(本体価格740円)
内容 コミュニケーションとはお互いの”文脈”をすり合せること。そんな力、演劇以外では訓練できない。理論と具体的メソッドを丁寧に解説。



 ほんとうのコミュニケーション力とは、その場の空気を読む力などではなく、お互いの差異を摺(す)り合わせる能力のことだ。演劇は2500年間、人間がもともと持っているそのようなコミュニケーション力を引き出してきた。祭りの際に演劇が上演されたのは、演劇に地域のコミュニティーを形成する力があったためである。この「演劇の力」を現代に合う形で活用する「演劇ワークショップ」の理論と理念を、現代演劇の旗手平田オリザが平易に語る。そして全国的にも珍しい「プロ劇団」の代表である蓮行が、そのプロセスを解説。ある企業における演劇ワークショップの模様をドラマチックに解説する。

 さらに、世界中から注目を集めているフィンランドの教育メソッドにも演劇が取り入れられているといった興味深い事例や、「あくび卵発声」などの具体的なノウハウも満載。

 ビジネスパーソン、教員、そしてこれからの日本を動かす政治家、官僚も必読の一冊。