| 解説 |
ゴルフ人口一千万人、コースは実に2400……。これほどのゴルフ大国でありながら、日本のゴルフは本当に開かれたスポーツになっただろうか。
本書は、ゴルフが育まれたスコットランドやイングランドの歴史を振り返る中で、ゴルフを愛してきた人々の精神を訪ねた文化論である。
まず、ゴルフはスコットランドの羊飼いが始めた遊びという定説を覆す。近年、オランダを発祥の地とする文献が発見されている。さらに中国起源説があることなどに驚かされる。その他にも、「なぜゴルフはマナーに厳しいのか」「セント・アンドルーズはいかにしてゴルフの聖地となったか」「特権階級のクラブはいつ出現したか」など、ゴルフ文化の変遷を訪ね、本来の遊びと公共性の精神に立ち戻る。
さらに、これからの時代、子どもや環境を大切にするゴルフのあり方を紹介する。スコアよりも大切な「教養としてのゴルフ」にアプローチ。「書斎のゴルフ」が満喫できる書である。 |