| 解説 |
第一次大戦を境に幕を開けた「現代」。西欧の凋落を背に、自由・民主主義のアメリカ、社会主義のソ連、そしてファシズムが「世界」を動かす。20世紀の挑戦、それは新しい価値と希望の創出だった。
しかし、私たちの不安は消え去らない。ニヒリズムから逃れる術はないのだ。それに気づいたとき、勝ち残ったアメリカ文明の欺瞞が見えてくる。
ニーチェ、ハイデガーの鋭い指摘を踏まえ、大衆化される現代社会の本質と危険性を暴き出す。独自の歴史観と広角な視点で時代の見取り図を提示する、佐伯啓思の「現代文明論」講義・完結編。
*現代文明論(上)『人間は進歩してきたのか』(PHP新書274)
[内容紹介](第1章)近代から現代へ (第2章)価値転換を迫られるヨーロッパ (第3章)ニヒリズムと「存在の不安」 (第4章)なぜファシズムが生まれたのか (第5章)「大衆社会」とは何か (第6章)経済を変えた大衆社会 (第7章)アメリカ文明の終着点 |