| 解説 |
「何を書けばいいんですか」「書きたいことがありません」。元・読売新聞文化部記者の著者が担当した大学の文章教室、大人向けの文章講座に共通する悩みの声である。しかし、既存のハウツー本は「起(き)承(しょう)転(てん)結(けつ)で書け」などと「どう書くか」について語られているだけで、「何を書くか」について書いているものはあまり見当たらない。これでは解決にならない。
そこで著者は書くべきことのポイントを絞り込み、「文章のチェックポイントは二つ」「小論文はまず課題文を要約せよ」「ダメなエッセイ四つの傾向」など、すぐマスターできる文章のコツを抽出。すると受講生の文章が確実な変化を見せた。文章を書くことに悩んでいた彼らが、思わず納得してしまう小論文、読む気にさせるエッセイを書くようになったのである。本書はこのコツをわかりやすく開陳し、さらに芭蕉や石垣りんの作品などを引用しながら、「味のある文章とは」というさらに高いレベルにも言及する。 |