国際金融の現場
発売日
1998年10月21日
判 型
新書判
ISBN
978-4-569-60341-4

国際金融の現場
市場資本主義の危機を超えて

著者 榊原英資著 《大蔵省財務官》
主な著作 『新世紀への構造改革』(読売新聞社)
税込価格 723円(本体価格657円)
内容 金融破綻、ビッグバン、世界恐慌の可能性等、金融・経済の激動の本質を「ミスター円」が鋭く分析し、世界の中であるべき日本経済を問う。



 1997年夏、タイに始まった国際金融危機はロシアに及ぶにいたって、欧米をまきこむ<世界的な資本主義の危機>への展開を見せた。極端にグローバル化し、バーチャル化したマーケットのかつてない荒々しさの中で、各国経済は激しく揺れ動く。この歴史的「危機」」の本質とは何か? 世界資本主義の爆走は食い止めることができるのか? 日本はグローバリゼーションの波にいかに臨むべきなのか? ヘッジファンドの雄たちが巨額損失を出し、市場が荒れ狂う国際金融の現場を現職大蔵財務官「ミスター円」が鋭く分析・洞察し、国際金融システム再構築の方向性を探る。 
●第1章「経済政策の現場」 
●第2章「改革とは何か」 
●第3章「アメリカとの付き合い方」 
●第4章「実務家の条件」 
●第5章「グローバリズムの光と影」。 「実務家はつねに楽観的でなければならない。そのことによってのみ事態を好転させることができるのだ」という現職財務官の覚悟と洞察。