宗教の力
発売日
1999年02月22日
判 型
新書判
ISBN
978-4-569-60403-9

オンデマンド印刷
で購入する

※この商品はオンデマンド印刷のみ購入可能です
※POD販売サイト(BookStoreS.jp)に移動します

宗教の力
日本人の心はどこへ行くのか

著者 山折哲雄著 《白鳳女子短期大学学長》
主な著作 『日本人の霊魂観』(河出書房新社)
税込価格 723円(本体価格657円)
内容 かつて持っていた豊かな宗教心を失いつつある現代の日本人。霊魂・自然・生老病死などの問題を通して、宗教の可能性を考える講演集。



 落日の光景に浄土往生のイメージを重ね、路傍の石仏や小さな神を愛で、日本人は、古来より豊かな宗教心を育んできた。しかし、世俗化とニヒリズムに覆われた現代の社会で、もはや宗教の言葉は、人々の心に届かなくなっている。この大いなる空虚の時代を、我々はいかによく生き、よく死ぬか。 本書は、無常観・霊魂信仰の問題から、臓器移植・宇宙時代の死生観といった問題まで、山折宗教学・日本学のエッセンスを、叙情豊かに語った講演集である。 本書の目次は以下の通り。
●第1部<日本人の心の原型>宗教心を失った日本人/なぜキリスト教は日本に根づかなかったのか/「たたり」に見る日本人の霊魂信仰 
●第2部<自然への信仰>中世日本人は自然をどう見たか/「小さき仏」への愛情/芭蕉が見た落日/宇宙に開かれる神秘体験 
●第3部<生と死を問う>宇宙時代の死生観/移りゆく時代の宗教の力/あらためて問われる「生老病死」。