日本型ワークシェアリング
発売日
2002年05月15日
判 型
新書判
ISBN
978-4-569-62249-1

日本型ワークシェアリング

著者 脇坂明著 《学習院大学経済学部教授》
主な著作 『会社型女性』(同文館出版)
税込価格 748円(本体価格680円)
内容 長引く不況の時代に持ちあがった新たな雇用形態。いかに導入すれば生産性を落とさずに日本社会に根付くのか。データを基に展望する。



 日本社会にワークシェアリングは根づくのか。

 今日、「時短」や「出向」といった旧来の回避策ではもはや通用せず、雇用維持の新たな仕組みづくりが不可避の緊急課題となっている。人材確保を重視する企業は、職場や働き方そのものを見直し、早くも新たなモデルを導入し始めた。

 いかに生産性を維持し、雇用を増やすことができるのか。さらに単なる欧米型ではなく、日本モデルを創出できるのか。

 本書は、ワークシェアリングを「緊急避難型」「中高年対策型」「雇用創出型」「多様就業促進型」の4つのタイプに分け、最新の企業実例やアンケート調査などから日本が目指すべきワークシェアリングのモデルを探る。

 さらに「ファミリーフレンドリー」という、自分と家族の生活を配慮した、多様な働き方を実現する職場作りを提案。キャリアパスの構築、人材を保持する分担方式と順送り方式、そして「短時間正社員」など、これからの低成長時代に適した働き方を展望する。