有事法制
発売日
2003年01月15日
判 型
新書判
ISBN
978-4-569-62650-5

有事法制
私たちの安全はだれが守るのか

著者 森本敏著
浜谷英博
主な著作 <森本・主な著作>『「新しい戦争」を知るための60のQ&A(共著)』(新潮社)
税込価格 792円(本体価格720円)
内容 紛争が相次ぐ国際社会において、日本はいかに緊急事態に対応していくのか。国会論議が注目される「有事法制」の本質をわかりやすく解説。



 北朝鮮問題や国際テロなど、緊張高まる国際情勢のなか、驚くことに日本では、侵略や攻撃に対処するための法律が整備されていない。戦後半世紀、米国の「被保護国」として維持してきた平和のあり方に、いま見直しが迫られている。

 「有事」に予想される自衛隊の活動範囲や在日米軍との連携、それらを統轄する内閣・国会に必要な権限とは。そして、私たち個人の人権はどれほど保障、場合によっては制限されるのか。

 最悪のシナリオを想定し、自らの手で安全を守るための「有事法制」の要諦と問題点に迫る。

 【内容】なぜ日本は侵略されなかったのか/有事法制の究極の目的は人権保障/テロや不審船も視野に入っている/国会で問題になった「武力攻撃事態」の定義/周辺事態と武力攻撃事態が重なったら/戦争が始まったら自衛隊だけでは国防は難しい/緊急事態に私権はどの程度制限されるのか/もし敵の上陸が始まったら/国民の支持なき法律は机上の空論に終わる