日本国憲法とは何か
発売日
2003年04月15日
判 型
新書判
ISBN
978-4-569-62839-4

日本国憲法とは何か

著者 八木秀次著 《高崎経済大学助教授、慶應義塾大学講師》
主な著作 明治憲法の思想』、『教育黒書』(PHP研究所)
税込価格 814円(本体価格740円)
内容 真に論議すべきものとは何か。その思想の系譜と誕生の経緯をふまえ、条文に込められた意図を解説。日本の進むべき道が明らかになる。



 占領時代の世界観にもとづいてつくられた日本国憲法。それは我が国の憲法として、もはや限界を迎えている。本書は、条文の背後にある政治哲学を捉え直し、そこに秘められた意図を暴く。

 GHQの起草者たちを魅了したスターリン憲法、昭和21年に結ばれた社会契約、そして世界連邦構想の下で盛り込まれた第九条……。

 制定後、半世紀以上が経った今、新しい事態には非現実的な解釈で対応せず、真正面から規定を改めるべきである。

 例えば、現在の日本の平和は、アメリカの強大な軍事力と自衛隊を前提として成り立っている。それを無視して「護憲」を唱えても「憲法を護って国滅ぶ」という事態を招く。有事におけるルールがないことは、逆にその際にコントロールできない危険性がある。

 その他、教育、家族、人権など、諸問題において真に論議すべきものとは何か。

 保守主義を堅持する若手論客が、日本国憲法に流れる思想の系譜を解き明かし、その本質を浮き彫りにする。