地形で読みとく合戦史
発売日
2003年11月17日
判 型
新書判
ISBN
978-4-569-63343-5

地形で読みとく合戦史

著者 谷口研語著 《歴史研究家、法政大学非常勤講師》
主な著作 地名の博物史』、『犬の日本史』(PHP研究所)
税込価格 836円(本体価格760円)
内容 天下分け目の戦いはなぜ関ヶ原で行われたか? 武将は地形の戦略的価値をいかに捉え、駆引きしたか。地形から日本の合戦模様を読みとく。



 三方ケ原の台地を利用し、家康を敗走させた武田信玄。情報操作で敵の大軍を狭い厳島におびき出し、一気に壊滅させた毛利元就。支城をつぎつぎと攻め落として、ついに「難攻不落」といわれた小田原城を攻略した豊臣秀吉――。

 歴史に名を残した武将たちは、「地の利」を活かし、敵の裏をかく戦術に長けていた。本書は、古戦場の地形からその合戦模様を読みとく。

 要衝をおさえ敵軍を迎え撃つか、峠や深田に誘い込んで奇襲をかけるか、川を前にして防衛線をはるか、それとも「背水の陣」をとるか…。合戦をその名前から、原・川・橋・島・山・峠・畷・狭間・城などの舞台ごとに分類し、それぞれどのように戦いが展開したのかを論じる。

 源義経、足利尊氏、織田信長、徳川家康…戦功者はその地の戦略・戦術上の価値をいかに見出し、作戦を練りあげたのか。

 源平の合戦から関ケ原の戦いまで、日本各地の歴史舞台が物語る、巧妙な駆け引きの合戦劇!!