海外貿易から読む戦国時代
発売日
2004年03月15日
判 型
新書判
ISBN
978-4-569-63523-1

海外貿易から読む戦国時代

著者 武光誠著 《明治学院大学教授》
主な著作 藩と日本人』、『藩から読む幕末維新』(PHP研究所)
税込価格 792円(本体価格720円)
内容 鉄砲伝来は倭寇の密貿易によるものだった!? 西欧諸国、博多・堺の商人、カトリック教団などの動きから信長の戦略とその時代を読みとく。



 十六世紀、鉄砲伝来とともに現れた西洋人たちは、戦国武将に大きな衝撃をもたらした。南蛮貿易をはじめ諸外国との交流が、アジアを超えた世界の脅威を知らしめることになったのだ。

 ヨーロッパではイスラム勢力を抑えたポルトガル、スペインが、世界の大分割、アジアの交易圏支配を狙う。そして重商主義の潮流は日本にも到来した。武将たちは西洋に対抗するため、いかにして交易圏を押さえ、天下をめざしたのか。

 火薬原料の確保や楽市楽座など、織田信長の戦略を中心に、戦国動乱を国際情勢から読み解く。

 序章 鉄砲伝来と時代の転換/第一章 「悪党」の時代から戦国動乱へ/第二章 倭寇とポルトガル人/第三章 ヨーロッパ中世の終末/第四章 世界に進出するヨーロッパ人/第五章 ヨーロッパ人の大失策――鉄砲伝来/第六章 南蛮貿易と西国の繁栄/第七章 戦乱の加速と織田信長の天下とり/第八章 日本経済を主導した織田信長/第九章 織田信長の外征計画/終章 ヨーロッパの変貌と鎖国