ニヒリズムの宰相 小泉純一郎論
発売日
2006年06月15日
判 型
新書判
ISBN
978-4-569-65267-2

ニヒリズムの宰相 小泉純一郎論

著者 御厨貴著 《東京大学教授》
主な著作 『オーラル・ヒストリー』(中公新書)
税込価格 792円(本体価格720円)
内容 戦後政治を変えた小泉純一郎首相を徹底解剖。「聖域なき構造改革」「サプライズ外交」「ワンフレーズ・ポリティクス」の本当の意味とは。



 空前の支持率で五年の任期を終えようとしている総理大臣・小泉純一郎とは何者だったのか。人品骨柄から権力構造までを再検証する。聖域なき構造改革、ワンフレーズ・ポリティクス、サプライズ外交など、小泉劇場を語るには欠かせないキーワードの奥には、新しい政治の胎動が垣間見える。この大転換は世界的な潮流なのか? なぜ小泉政治はこんなに面白いのか? 説得しない、調整しない、妥協しないという「三無主義」を貫いてきたニヒリスト首相を解剖することは、まさに21世紀の政治を見通すことになるだろう。

 ◎序章:三つのタブーがなくなった ◎第一章:選挙を好感度調査にした男―宰相・小泉の登場 ◎第二章:数の政治から劇場型政治へ―宰相・小泉の手法 ◎第三章:小泉内閣の歴史的な意味―宰相・小泉と自民党 ◎第四章:なぜ小泉政治は面白いのか ◎第五章:小泉劇場のライトモチーフ ◎特別対談:小泉時代 日本はどう変わったか―松原隆一郎との対話