原理主義から世界の動きが見える
発売日
2006年09月15日
判 型
新書判
ISBN
978-4-569-65577-2

原理主義から世界の動きが見える
キリスト教・イスラーム・ユダヤ教の真実と虚像

著者 小原克博著 《同志社大学神学部教授》
中田考著
手島勲矢
主な著作 『イスラームのロジック』(講談社選書メチエ)
税込価格 858円(本体価格780円)
内容 国際情勢を左右する三つの一神教を比較分析。テロリズムと同一視される原理主義を軸に、現代世界が抱える緊張に満ちた力学が明らかに。



 9・11から丸五年。「原理主義」は独善的・排他的・好戦的なテロ集団との負のイメージで語られる。しかし、原理主義はほんとうに悪の根源なのか?

 ますます激化する宗教間紛争や宗教内対立。欧米とイスラーム、あるいはイスラエルの間には、乗り越えがたい「原理」の壁がある。宗教に疎い日本人には、多神教の寛容さを礼讃し、一神教の冷酷さを批判する風潮があるが、それほど安直な図式ではもはや世界の動きは読み解けない。

 国際情勢を左右する三つの一神教を比較分析、時代を見る目を養う原理主義理解の決定版。

 [内容](1)なぜいま「原理主義」を問うのか?―原理主義と一神教によって開かれる問題の地平(小原克博) (2)[座談会]日本人にとっての原理主義 (3)キリスト教と原理主義―変遷する原理の過去と未来(小原克博) (4)イスラームと原理主義―歪められた実像(中田 考) (5)ユダヤ教と原理主義―シオニズムの源流を求めて(手島勲矢)