日本の社会戦略
発売日
2006年11月15日
判 型
新書判
ISBN
978-4-569-65805-6

日本の社会戦略
世界の主役であり続けるために

著者 稲盛和夫著 《(稲盛)京セラ名誉会長、(堺屋)作家・評論家》
堺屋太一
主な著作 敬天愛人』(PHP研究所)
税込価格 814円(本体価格740円)
内容 官僚主導の改革、利益至上主義の経営、格差問題、教育破綻……。日本は没落してしまうのか。世界の牽引国であり続けるための戦略を論じる。



 倫理なき経営、格差問題、教育破綻……。官僚主導による辻褄合わせの「大局観なき改革」では、国家の危機に対応できず、没落の途に繋がるだろう。「滅亡の足音」がしのびよる今こそ、新しい日本社会のコンセプトを創らなければならない。

 世のための経営、高付加価値型のものづくりを/「素封家」のような国へ/日本に残された時間はあと二十年/経済界も義務教育に協力する/才能は私物化してはならない/民が疲弊して国が栄えることはない――稲盛

 「団塊の世代」の定年は戦後文化脱却のチャンス/官僚は任期十年で民間に下れ/日本の形と気持ちを「千日」で変えねばならぬ/「消費者に受ける」学校こそ伸ばすべきだ/六十歳を過ぎてこそ「自由な労働者」だ/「光源氏流」から「武士道」の時代へ/「目に見えない借金」が大きく増えている――堺屋

 日本の行く末を見据え続けてきた先導者が、徳と富、物心両面の「真の繁栄」を得るための戦略を論じた警醒の書。