関ヶ原 誰が大合戦を仕掛けたか
発売日
2007年05月16日
判 型
新書判
ISBN
978-4-569-65938-1

関ヶ原 誰が大合戦を仕掛けたか

著者 武光誠著 《明治学院大学教授》
主な著作 藩と日本人』、『江戸日本を創った藩祖総覧』(PHP研究所)
税込価格 770円(本体価格700円)
内容 家康の書簡戦略、北政所と淀君の対立、さらに徳川重農主義vs.豊臣重商主義という軋轢……。交錯する思惑から「天下分け目」を読み解く。



 豊臣秀吉亡き後、天下を狙う徳川家康に対抗し、石田三成が画策したとされる日本史上最大級の関ヶ原合戦。水面下では、武将たちの様々な思惑が交錯し、数々の策略や寝返りがめぐらされ、勝者・敗者の数多くのドラマが生れた。

 だが、その大合戦の実相は、大きな社会変化の流れを捉えないと読み解けない。豊臣政権下で進行した格差社会、海外貿易にからむ利権問題、安定志向への転換……。格差と平等、発展と安定の対立の構図で捉えれば、主要人物それぞれの立場、利害関係が浮き彫りになる。はたして、「天下分け目」をひき起こした真の人物は誰か? 勝敗を分けたものとは?

 [目次より]序章 関ヶ原合戦の意義/第一章 豊臣政権の行き詰まり/第二章 西軍の大名の立場/第三章 東軍の大名の立場/第四章 迷える大名の立場/第五章 関ヶ原へのみち/第六章 関ヶ原の勝敗の分かれ目/終章 新たな時代の訪れ