預言者ムハンマド
発売日
2007年08月09日
判 型
新書判
ISBN
978-4-569-69364-4

預言者ムハンマド

著者 鈴木紘司著 《アラブ・イスラーム学院常任顧問》
主な著作 イスラームの常識がわかる小事典』(PHP研究所)
税込価格 880円(本体価格800円)
内容 40歳までは凡庸な民。生涯で11人の妻を持ち、23年間神の啓示を受け続けた男の物語。日本人ムスリムがムハンマドの一生を語る。



 普通の商人だったムハンマドに、突然、唯一神アッラーの言葉が降臨したのは40歳のとき。やがて彼は帰属していたクライシュ部族から迫害を受け、のちに初代正統カリフとなった親友アブーバクルとともに、故郷マッカを離れマディーナへの聖遷をおこなう。そして多神教徒たちとの凄絶な戦役が幕を開ける――。

 彼はブッダやキリストと違って生涯家庭をもち、妻子を愛した聖人であった。15歳年上の第一夫人ハディージャをはじめ、生涯で11人の妻をもち、6人の子をもうけたのである。また、戦役における軍の指揮や詭計にも優れていたが、誰よりも平和を求めた男であった。以上のことからも、イスラームにまつわる「女性蔑視」「好戦的」などといったイメージが誤解であることがわかるだろう。世界で13億人を超える信者をもつイスラームの教祖の実像を、日本人ムスリムが雄渾に語る一冊である。