検診で寿命は延びない
発売日
2010年05月14日
判 型
新書判並製
ISBN
978-4-569-77784-9

検診で寿命は延びない

著者 岡田正彦著 《新潟大学医学部教授》
主な著作 『がん検診の大罪』(新潮選書)
税込価格 770円(本体価格700円)
内容 健康診断・がん検診・人間ドック・脳ドック……。検査はどれほど有効なのか? 弊害はどれほど大きいのか? 早期発見早期治療の常識を疑う。



 健康診断、人間ドック、がん検診、メタボ健診、脳ドック……。

 日本では様々な健診・検診が整備されており、早期発見・早期治療を合い言葉に、数多くの人々が受けている。

 

 ところが、定期的に検診を受けている人のほうが寿命が短いという、大規模調査の結果も出ているのだ。

 国やマスコミは検診の有効性を言っているが、それらが何を根拠にしているのかを調べてみると、先に結論ありきの調査、結論が決まっている会議、都合のいい論文だけの参照など、とても信頼できるものではないことがわかる。

 

 人間の体は理屈通りにはいかない。検診や治療にともなうリスクはかなり大きい。それは学会でも発表されているし、海外では認識されているのに、なぜか日本では知られず、検診推進派の意見ばかりがまかり通っている。

 

 自分の身を守るために知っておきたい、検診についての本当の知識。