望郷酒場を行く
発売日
2010年08月16日
判 型
新書判並製
ISBN
978-4-569-79024-4

カラー版
望郷酒場を行く
東京で味わう故郷の店

著者 森まゆみ著 《作家》
主な著作 「懐かしの昭和」を食べ歩く』(PHP研究所)
税込価格 1,045円(本体価格950円)
内容 47都道府県別に東京で味わえる郷土料理のお店を訪ねる。主人や女将の語り口から故郷を懐かしむ。ネット情報にはない望郷酒場の物語。



 沖縄県代表「おもろ」、石川県代表「のとだらぼち」、山形県代表「もー吉」、秋田県代表「太平山酒蔵総本店」……東京には、都会で暮らす人々の憩いの場になっている郷土料理の店がたくさんある。豆腐よう、いしりの貝焼き、いもご煮、きりたんぽ鍋など、その土地ならではの料理を食するのは、忙しい毎日を送る人々にとって何よりの楽しみだが、お国の話に花が咲く「望郷酒場」には、それぞれの店に、ネット情報では得られない独自の物語がある。

 本書は、東京にある47都道府県を代表する味の店イチオシの料理と酒を紹介し、主人の話に耳を傾けたカラー新書。読んでいるだけで、おいしそうな匂いが漂い、女将と一献傾けているような感覚を味わえるのは、著者の筆力のなせる技か。

 前作『明治・大正を食べ歩く』『「懐かしの昭和」を食べ歩く』同様、主人、そして店に集う人々と、各地を旅した著者自身の思い出話が交錯し、故郷の風景が鮮やかに蘇る魅惑の書。