女子校力
発売日
2013年03月15日
判 型
新書判並製
ISBN
978-4-569-81177-2

女子校力

著者 杉浦由美子著 《ノンフィクション作家、エッセイスト》
主な著作 『腐女子化する社会』(中公新書ラクレ)
税込価格 836円(本体価格760円)
内容 女子校育ちは「空気が読めない」? いや、それこそがこの時代に求められる力なのでは。78人の取材から見えてきた彼女たちの生態。



 空気を読まずに突き進む“世間知らず“な強さのヒミツ!

 女子校離れと言われて久しい。「ドロドロしてそう」「楽しくなさそう」と敬遠されるが、実際には異性の目がない学校空間ではスクールカーストが形成されず、ギャルや腐女子、バンギャ、ジャニヲタ、ガリ勉などさまざまな種類の女の子が共存し、グループどうしの対立もない。他人の目を気にしないでいいので、やりたいことに邁進できる自由な環境なのだ。

 だが、そこで育つと「物言いが率直すぎる」「言葉の裏が読めない」「男のメンツを平気で踏みにじる」と“空気が読めない子”になっていくのも事実。「温室育ちのお嬢様」に商品価値がなくなった現在、女子校の存在意義とは何なのか。

 閉塞する社会を打破するために、女子校出身者の“空気を読まない力”はどう作用していくのか。78人の卒業生・在校生へのインタビュー、現役教諭、受験産業関係者への取材から見えてくる女子校育ちの“力”を探る。