山本一力 心意気ある生き方

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経営者に贈る
山本一力 心意気ある生き方

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監修者 [解説]山本一力(作家)
[ナレーション]柳家三三(落語家)
税込価格 12,960円(本体価格 12,000円)
構成 CD全3枚
収録時間 1枚53~58分

今、経営者として大切にしたい「心意気ある生き方」とは?――直木賞作家・山本一力氏が語る感動のエピソード。

山本一力氏が描く江戸時代から150年近くを経た今、技術は日進月歩で進化し、物や情報は身のまわりにあふれ、私たちの生活は格段に便利になりました。しかし一方で、私たちの「心」は豊かになったといえるでしょうか。
本CD集は、混迷を深める現代に、経営者として、清々しく、力強く、堂々と生きるためのヒントを、山本一力作品、そして山本一力氏の体験したエピソードを通して学んでいただくものです。
勇気と励ましを与えてくれる渾身の語りを、ぜひお聴きください。

<特長1>江戸の人情を描いて当代随一の直木賞作家・山本一力氏が“経営者として大切にしたい心意気”を自ら語っています。

<特長2>山本作品の名場面を、落語家・柳家三三師匠が江戸情緒たっぷりに朗読。独特の名調子をお楽しみいただけます。

<特長3>テーマごとに短いエピソードを3話ずつ収録! まとまった時間がなくてもお聴きいただけます。

◆内容の一部紹介◆
「感謝の心と気遣い」(Disc2より)

……わたしはまったく茶の湯に門外漢ですから、いちばん最初に表千家のお屋敷の中の茶室で茶を点てていただいて、茶の湯が何であるかということをわかっておいたほうがいいということで、茶をいっぷく点てていただきました。作法も何も知りません。茶を自ら点ててくださった表千家の宗匠は「いや、けっこうです。どうぞそのままお好きな形でゆっくり味わってください」そう言われて、薄茶をいっぷく点ててくださった。
素人目にもその手つきの素晴らしさ、作法の素晴らしさというのはわかります。いっぷくいただこうと構えていたときに、宗匠がわたしのほうをご覧になって「山本さん、ちょっとその指輪だけは外されたほうがよろしい」こう、おっしゃるんです。わたしは結婚指輪を左手にはめておりましたので、すぐにそれを取ってお茶をいただいた。飲み終わったときに、どうして宗匠はああいうことを言われたのか、わざわざ指輪を取れと言われた意味が、何かこう、自分の心の中に引っ掛かるものがありましたので「指輪をしないっていうのが作法なんでしょうか」とお尋ねしたところ、「いや、そういうわけではないんだけども、その硬い物がお茶碗にぶつかってカツンとでも音を立てたりしたら茶碗を傷つけることになりかねない。招いてくれた人にそういう心配をさせないというのが、招かれた客の気遣いなんですよ」ということをわかりやすい言葉でおっしゃってくれた。
聞いているうちに、はっと気づいたことがあったんです。その宗匠にお尋ねして「ことによって、わたしがあのいただいたお茶碗っていうのは、ものすごい値打ち物なんじゃないでしょうか」とお尋ねしたところ、「いや、じつは千利休の頃からの茶碗です」と、これもあっさりおっしゃる。いやもう、こっちは震えちゃいましたが、「茶碗はあくまでもお茶をいただくための道具です。飾っておいてお茶をいれないのでは茶碗が嘆きます。……